どんな映画にも見るものはある。

最近、書く時間がないが、そのうちまとめて書くが、書きたいことが多いのだが、とりあずスタローン。

シルベスタ・スタローンってのは、あまり演技がうまい俳優ではないような気がするんだけど、三船敏郎とかも大物だけど演技はあまり・・・という評価も少なくない。

BSでやっていたので録りだめておいた映画を一杯やりながら見ていたんだが、“勝利への脱出”だ。

期待はしていなかった。その分、良かった。

80年代の映画だし、映像は良くない。シナリオや演技も、やっぱり“大脱走”に比べれば。。。

まあ、米国が作った映画だから、ドイツが悪者で米英が善という単純な勧善懲悪的なシナリオなので、歴史観を持っている人なら違和感も出てくるものはあるだろうが、そこは触れない。

少し心が疲れていると、バラエティー番組とかドラマとかは疲れるので見ない方がいいし、落ち着いて気持ちも安らぐ雰囲気で見たいと思っていたわけだ。気楽に、ゆったりと、一杯飲んでボケーっとできるので。

だが、期待してなかった映画なりに、どうやら一人で泣けてきた。

あらすじは、ドイツの収容所の捕虜となった兵で作られたサッカーチームとドイツ軍のサッカーチームで対戦しながら、水面下では米英の兵は脱出計画を企てるというストーリー。

3つ。

一発目が、ハーフタイムでレジスタンスの助けによる計画でチームは休憩室から逃亡できるチャンスだが、試合は負けている。そこで、チーム全員が逃亡しないという決断を下す。試合はパリで行われているから、占領しているフランス市民が見ているし、フランス市民がみんながドイツに勝ってほしいと希望を寄せている。敵前逃亡しない、今ある問題から逃げない、逃げれば全てがダメになる、そういう決断を下す。

二つ目、試合は審判もドイツ側だから反則も理不尽。俳優としてペレが出ているが、悪質なペナルティでケガして退場。ドイツ運の将校らは皆勢いよく換気。しかし、観衆のパリ市民は無言の抵抗。理不尽なことがあっても、見ている人は見ているのだ。

三つめ、史実とは違うようだが、この映画は現実の事件をモチーフにしているようだが、事実は悲惨だったようだが、なにせ最後はハッピーエンドで勝つ。大観衆がグランドに押し寄せて、みな選手に上着や服を着せるからドイツ軍は選手の見分けがつかなくなって脱走が違う形で完結していく。ひたむきに、逃げずに、向き合えば、おのずから求めている助けが行われるというもの。

カトリック教会では、私は洗礼は受けてないが、神仏を尊んでいるが、“十字架の道行”という行がある。イエスの受難に対する14の心の支えを唱えるというもの。あたかも、この“十字架の道行”を辿っている感想を持った。

現実の出来事は必ずしもハッピーな事件ではなかったようだが、いかにもキリスト教的というか、米国的というか、それでも疲れた心には示唆に富んだ名画だった。米英捕虜チームをパリ市民がフランス国家を歌いながら応援する最後のシーンは、さて、自分が孤独で逆風で自身を失い精神的に追い詰めた境遇にいたら、相当な心の助けになるということはいえる。

芝居や演技もストーリーも映像もスタローンも、決して褒められら名画とは思えない。しかし、良かった。見なければ分からないだろうが。

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